日本耳鼻咽喉科学会会報
Online ISSN : 1883-0854
Print ISSN : 0030-6622
ISSN-L : 0030-6622
総説
機能性発声障害
―診断のポイント―
牧山 清松崎 洋海平井 良治
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 117 巻 9 号 p. 1173-1178

詳細
抄録

 機能性疾患とは解剖学的あるいは病理学的な異常がないにもかかわらず臓器や器官などの働きが低下する疾患を指す. しかし, 国内外では喉頭ファイバー検査上で器質的な異常がなく, かつ運動麻痺がない疾患群を臨床的な意味での機能性発声障害と呼ぶことが定着している. 本稿では狭義の機能性発声障害, 変声障害, 心因性発声障害, 痙攣性発声障害, 喉頭振戦症について診断のポイントを述べる.

著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top