日本耳鼻咽喉科学会会報
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嚥下における舌骨運動のX線学的解析
男女差及び年齢変化について
金子 功
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1992 年 95 巻 7 号 p. 974-987,1139

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抄録

男女による違いや加齢により嚥下時の舌骨運動がどのように変化しているかを解析し, 嚥下動態を定量的に評価することを今回の研究目的とした. 対象は咽喉頭異常感症の男性44例, 女性27例とした. 頸部側面からX線映画撮影を行い, 舌骨体下端の測定点の運動をモーションアナライザーで分析した.
〈結果〉
1. 舌骨の安静時位置は男女差があり, 女性が男性よりも高位にあった.
2. 舌骨の安静時位置は, 男性女性とも加齢により下降が認められた.
3. 嚥下時間, 挙上距離は加齢により延長し, これは挙上第一相時間, 挙上第一相距離の延長によると考えられた.

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