耳鼻咽喉科臨床
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各種催眠劑ノ前庭迷路機能ニ及ス影響ニ就テノ實驗的研究
IV 襲撃點ニ就テ
沼波 重夫
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1932 年 27 巻 2 号 p. 145-153_1

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抄録
1.「ウレタン」及「クロラールヒドラート」ノ代償性眼震ニ及ス影響ハ一側迷路破壞性眼震ニ及ス影響ハ全ク相一致ス.
2. 大腦半球及小腦ハ上記兩劑ノ前庭性眼震ニ及ス影響ニ關與スル事ナシ.
3. 眼筋自己ハ「クロラールヒドラート」0.08g. Pro Kg.,「ウレタン」0.5g. Pro Kg. 以上ノ投與ニヨリテ弛緩ヲ來ス.
4. 眼筋中樞核ニ對シ「クロラールヒドラート」1.6g. Pro Kg.,「ウレタン」1.0g. Pro Kg. ノ投與ハ該核麻痺ヲ來ス.
5.「クロラールヒドラート」,「ウレタン」ハ前庭神經中樞乃至眼筋神經中樞領域ニ於テソノ作用ヲ惹起シ既存ノ前庭性眼震ニ一定ノ變化ヲ與フ.
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