耳鼻咽喉科臨床
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前庭感覚上皮のゲンタマイシンによる病理変化
綿貫 幸三
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1971 年 64 巻 7 号 p. 775-781

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抄録
モルモットを用いて, ゲンタマでシンによる前庭平衡器官感覚上皮の病理組織学的研究がなされた。光学顕徴鏡を用いて, 銀反応あるいは, コハク酸脱水素酵素染色後, 各前庭平衡器感覚上皮の全体取出し標本の観察がおこなわれた. 半規管膨大部稜, 卵形のうおよび, 球形のう感覚上皮の順に障害がみられた. 膨大部稜感覚上皮の中では, 中心部が周辺部より障害されやすい. 感覚上皮の同一部分で比較すると, I型細胞は, II型細胞より障害されやすい. 膨大部稜感覚上皮中心部および, 耳石器官感覚上皮Striolaに存在する大型のII型細胞は, 周辺部のII型細胞より障害されやすいが, 小型のII型細胞に関しては, 中心部あるいはStriolaを問わず, 部位的な差異がほとんどみとめられなかった.
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