理学療法科学
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Print ISSN : 1341-1667
症例研究
足袋に入谷式足底板を応用し長引く母趾痛が改善した舞踊家の一症例
稲垣 郁哉中村 祐太佐々木 隆紘柴 伸昌
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2021 年 36 巻 4 号 p. 643-646

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抄録

〔目的〕術後に長引く母趾痛を呈した舞踊家に対して,足袋へ入谷式足底板を応用した結果について報告する.〔対象と方法〕リスフラン関節固定術の術後1年半以上しゃがみ込み時に右母趾MP関節痛を有する50代女性である.足底板処方前後のNumerical Rating Scale(NRS),Brief Pain Inventory(BPI),しゃがみ込み動作,足部足関節評価質問票(SAFE-Q),Pain Catastropllizing Scale(PCS),Hospital Anxiety and Depression Scale(HADS)を評価した.〔結果〕NRS,BPI,しゃがみ込み動作,SAFE-Qは改善し,PCS,HADSは軽度改善した.〔結語〕足袋に応用した入谷式足底板の処方は有効であり,舞踊など靴を使用しない活動における足部の症状改善に有用であると考えられた.

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© 2021 by the Society of Physical Therapy Science

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