耳鼻咽喉科臨床
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小児の Blowout fracture について
12例の治療経験より
尾崎 正義中尾 雄三
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1980 年 73 巻 2special 号 p. 438-445

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抄録
1. 12例の小児の Blowout fracture につき経上顎洞的, 経眼窩的に治療を施行し, 満足すべき結果を得た.
2. 全例 pure type の骨折であり, pure type の骨折は殆ど小児に生じ, 成人では impure type の骨折となることを強調した.
3. 穿孔は全例下眼窩神経孔に一致した場所であり, その大きさは平均7~8mmであった.
4. 骨欠損部の補填に厚さ1mmの軟性シリコン・シートを眼窩骨膜下に挿入した.
5. Blowout fracture は耳鼻科, 眼科が協力して診断, 治療するのが望ましい.
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