耳鼻咽喉科臨床
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ライスネル膜伸展と中耳炎
齋藤 春雄北原 正章北嶋 和智竹田 泰三矢沢 代四郎松原 秀春北野 仁
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1981 年 74 巻 10special 号 p. 2413-2417

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抄録

中耳炎の所見のある側頭骨標本を調べ, いづれか1つの回転にでもライスネルに膜の伸展があるものを「伸展あり」として判定したところ, 急性中耳炎の42.9%, 慢性中耳炎の44.4%, 粘膜に炎症性変化が乏しいが中耳腔に白血球浸潤のある例の50%に伸展の所見があり, 全体として44.8%を占めた. 中耳炎の組織所見がない例には15.9%にしか伸展がないので, 危険率10%のレベルではあるが両者の間に有意の差を認めた.

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