日本エネルギー学会誌
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技術論文
透過光減衰法を用いたPM質量測定手法に関する研究
中島 樹志 松井 良彦松本 修一西島 義明榎本 啓士
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2021 年 100 巻 1 号 p. 1-4

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抄録

エンジン燃焼にて発生するPM量の測定には,これまで市販のPMセンサーを使用している。しかし,PMセンサーは燃焼ガス中のPM 量を積算するためにトータル質量しか把握できず,測定には約30 secを要するという問題がある。そこで,本研究ではLambert-Beer lawにもとづく透過光減衰法を用いたPM 量算定手法を提案する。PMを含んだガスにレーザ光を照射し,透過光画像を観察する。光の透過量から減衰率(吸光度)を算出しSoot量との相関を見出し,減衰率からSoot量を算出する。これによりPMの生成と酸化におけるPM質量推移が把握でき,PMトータル質量も約400 msecで積算可能な手法である。なお,PM粒子が透過光に与える影響についても考察している。

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© 2021 一般社団法人 日本エネルギー学会
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