Fabrication of Copper-Cerium Oxide Hollow Spheres with Carbon Template and Their Catalytic Activity for Decomposition of Nitrous Oxide

抄録

本研究では亜酸化窒素分解用球状中空銅‐セリウム酸化物触媒の調製について検討した。具体的には，球状炭素テンプレートを使用して本球状中空触媒を調製し，テンプレートに金属をコーティングする際の量が形状，組成，および構造に与える影響を検討した。透過型電子顕微鏡（TEM）およびBET式比表面積測定の結果から，全金属量が増大するに従って球状中空触媒の膜厚と比表面積が増大することが確認された。一方，エネルギー分散型X 線（EDX）分析の結果より，全金属量の増大に伴い活性銅種が減少し，仕込み組成比とほぼ一致することが確認された。X線回折（XRD）およびX線光電子分光（XPS）測定の結果から，全金属量が0.50および1.50×10^-2 molで調製した触媒は高分散な活性銅種と弱いCu-OおよびCe-O結合を有し，亜酸化窒素分解に対し高い活性を示すことが確認された。