2017 年 96 巻 11 号 p. 509-512
川崎重工が開発した内部循環流動床ボイラ「ICFB」は,RDFや腐食性物質を含む廃棄物などの様々な形状をもつ固形物を燃料とすることができる。ICFBは,流動床部を二重仕切壁により燃焼セルと収熱セルに分け,流動空気量差により流動媒体が燃焼セルから収熱セルに循環する。全州製紙(韓国,全州市)向けに納入したICFBは,建築廃材を燃料とし当社最大容量の131 t/hの蒸気を発生し,33 MWの発電を確認した。ICFBは,再生可能エネルギー(木質バイオマス)の有効利用およびCO2削減に大きく寄与することができるボイラである。