日本エネルギー学会誌
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特集:JCREN(論文)
Synthesis of Tin Nanoparticles by Pulse Discharge in Water and Aqueous Gelatin Solution
Shinobu MUKASA Takuya MASUDAEito KIMURAYuya SUMOTOHiromichi TOYOTAShinfuku NOMURA
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2018 年 97 巻 7 号 p. 186-190

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抄録

金属スズからのナノ粒子合成を目的として,2本の金属スズ線を,先端を対向させて水中に浸漬し,両スズ線間で高電圧パルス放電を発生させた。液体として,純水とゼラチン水溶液を用いた。純水中では,直径約5 nmのSnとSnO2からなるナノ粒子が合成されたが,粒子の凝集がみられた。10 mg/Lのゼラチン水溶液を用いた場合,直径約40~400 nmの金属スズナノ粒子が合成され,粒子の凝集はみられず分散していた。合成粒子のX線回折(XRD)スペクトルにおけるピークの半値幅から,シェラーの式を用いて粒子径を算出した。その結果,粒子径が最小となるのはゼラチン水溶液が2 mg/Lのときで,そのときの直径は約20 nmとなった。

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© 2018 The Japan Institute of Energy
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