2019 年 98 巻 5 号 p. 90-94
前報にて製作したトレファクション燃料製造プラントにて引き続き実証運転試験を行った。装置仕様はロータリーキルン式炭化炉およびリングダイ式ペレタイザーなどから構成される。本試験では炭化炉に温度自動制御機構,ペレット製造時に添加物を導入した結果,炭化炉運転の安定化とペレットの生産性向上が確認された。試験結果をもとに地域で運転可能な小規模トレファクションプラントのイメージを提示した。トレファクション燃料の用途には石炭混焼用燃料のほかに調理用,アウトドア用,非常用燃料などが想定される。