燃料協会誌
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パイプスチルによるコールタール脱水作業に就て
昭和24年12月10日第248回例会講演
曾我部 佳夫田辺 常治吉田 和生
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1951 年 30 巻 1-2 号 p. 2-7

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抄録

タール蒸溜に際し, 予めタール中の水分を除去しておくことが必要である。本報告に於て著者等は東京瓦斯横浜工場に於てタール蒸溜用のパイプ・スチルをそのまま脱水に用いた結果に就て述べた。これによればパイプ・スチルによる水分除去は蓮続作業に最適であり, 熱経済上有ガ利であり, 良好な結果二が得られることが剣つた。一例をあげれば, 約5%の水分のタールならば毎月3, 000tの脱水タールの製造は容易であり, 所要燃料はタールの1.5~1.6%, 炉の修理は必要なく, また能力はタール中の水分が20%位ならば特周の注意を要しないで作業し得る。然し管内に炭渣が附着し, 屈曲部が摩耗される等の欠点がある。

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