燃料協会誌
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最近の欧米における燃焼装置について
昭和29年7月12日例会講演
辻元 徳三
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1954 年 33 巻 10 号 p. 513-519

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抄録
演者が欧米の燃焼装置や熱管理状況などを実際に視察した結果を述べているが, 欧米では鎖状火格子ストーカ, 移動式ストーカと微粉炭燃焼が多く用いられ, また国別にはドイツの褐炭低乾法, 低品位炭の特殊燃焼法 (マルチン逆送り, クレーマ式など), イギリスの煙霧, アメリカのスプレッダストーカ, サイクロン炉, イタリの天然ガスおよび地熱の利用などを概説している。各国, 特にドイツなどでは低品位炭の有効利用を大いに進めていることを指摘し, わが国でもその必要性を張調し, 今後の熱管理の在り方に及んでいる。さらに, 族行中に演者の関心を惹いたマルチン式逆送リストーカ, サイクロン炉, 圧力燃焼法などについて, その実状を詳しく紹介している。
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© 社団法人日本エネルギー学会
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