燃料協会誌
Online ISSN : 2185-226X
Print ISSN : 0369-3775
ISSN-L : 0369-3775
ガソリンと重油とに関する最近の問題
昭和29年9月24日第22回大会講演
安東 新午
著者情報
ジャーナル フリー

1954 年 33 巻 12 号 p. 636-643

詳細
抄録
最近自動車ガソリンが自動車エンジンの進歩に件つてだんだんと高オクタン価のものとなり, 必然的に芳香族性の高い分解または改質ガソリンを成分とするようになつたこと, 四エチル鉛の使用が普及してその量を漸増しているためにプレイグニションの問題が多くなつてきた。その解決にはTCPなどを使用するほかに, 水添脱硫によりガソリンの加鉛効果を増す方法があり, 著者らのこれに関する実験結果を報告した。
重油に関してはその質はだんだん低下する傾向にあり, 必然的に調合安定度が問題となつてきているが, これに関する最近の報告を紹介し, 併せて著者らの実験も紹介した。また, ある種の油ではバナジウムによる被害を生じており, これに関する最近の報告を紹介した。
著者関連情報
© 社団法人日本エネルギー学会
前の記事
feedback
Top