燃料協会誌
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堤プロセスその後の進展について
堤 繁
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1956 年 35 巻 10 号 p. 560-569

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抄録

昨年3月8日に当協会の3月例会講演会で提案した「堤プロセス」のその後の進展状況を報告した。
まずCO-H2よりのエチレン合成の新しい方法を提案し, これにより石油化学と石炭化学との結び付きを企図した。つぎにアルキルべンゼンの利用法として, これをハイドロパーオキサイドに酸化する方法, ハイドロキシル化する方法, あるいはテレフタル酸の合成法についての研究結果について述べ, ポリエチレンの合成法にも言及した。さらに過酸化水素を用いる新しいハイドロパーオキサイドの合成法について述べ, 終りに筆者の理想とする日本の石油化学工業の体制について提案した。

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