燃料協会誌
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亜炭の稀硝酸による低度分解の研究 (II, III)
樋口 耕三荒井 卓三露口 享夫浅川 一雄
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1956 年 35 巻 11 号 p. 640-650

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抄録

特殊界面瀧剤としてのニトロフミン酸系物質 (N.H.A.) は土壤調整剤や肥効雛剤として面た性質鮪している。しかし実際にはNa-塩, NH4-塩などの形として使用されるのでこれら両塩の製造條件について検討し, 特にNH4-塩については土壤に対する効果を調べた。
Na-塩の船はH.N.A.当量としては約300であるから試料に対しNaOHの14%程度を使用し, 充分な混和, 薄膜乾燥などのためには溶液濃度や温度による粘度降下の測定から, Na-塩水溶液として22%附近が製造條件として髄であつた。NH4-塩の場合はNH3ガスを吸收反応させる乾式法により容易に得られた。
NH4-塩添加による土壤の物理性の変化では粘土微粒子を粒径50μ以上の粗粒とし, 従つて土壤の保水性を減少することなく通水, 通気性を著しく改良する。
また土壤による燐酸固定を低下させることもわかつた。

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