燃料協会誌
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石炭および石油化学工業
昭和31年10月7日第24回大会講演
馬場 有政
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1956 年 35 巻 12 号 p. 686-694

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抄録
石炭および石油化学工業という言葉が最近やかましく云われているが, これらの範囲を各種化学工業原料の製造に限ると両工業とも同一製品をつくりうる可能性があるが, その原料の性状の相違によつて異なつた方法がとられるので決して対立的な産業ではない。
石炭および石油化学工業の例をみれば明らかなごとく両工業とも他の工業とのコンビネーションが重要で, 石炭化学工業の場合にこのことが特に顕著である。また石油化学1工業で発達した技術は容易に石炭化学工業に応用し得られ, 前者が先進開拓する需要の増加は後音の発展を呼びおこすことができる。この意味で今日の石油化学工業の進展は日本の將来の石炭化学工業の発蓮のため技術的にも経済的にも喜ばしいことである。
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