燃料協会誌
Online ISSN : 2185-226X
Print ISSN : 0369-3775
ISSN-L : 0369-3775
常磐炭の化学的利用
渡辺 扶
著者情報
ジャーナル フリー

1956 年 35 巻 5 号 p. 310-320

詳細
抄録

常磐炭は非粘結性の黒色褐炭である故一般焚料に適し, 專ら熱源として用いられているまた一方工業的には煉炭の製造, 加圧式製塩工業, Koppers-Totzek微粉炭ガス化炉による合成ガスの製造などに利用されて多大の成果を牧めつつある。筆者はこれらの諸工業について詳細に説明するとともに今後の常磐炭の化学的利用として現地でルルギの高圧ガス化炉を用いて低品位炭のガス化を行い, 都市ガスあるいは有機合成ガスとして大都市への高圧輸送の構想を詳述すると共に常磐低品位炭活用対策委員会が立案した卒-東京間のガスの高圧輸送計画の概要およびその経済的考察を行つている。

著者関連情報
© 社団法人日本エネルギー学会
前の記事 次の記事
feedback
Top