抄録
-石炭利用工業, 製鉄工業, 化学工業の相互間に有機的な関連をもたせて, 互助性ならびに生産性を向上させることが経営合理化の一大課題となつている。これらのコンビナート形成の一つの途として, 高炉ガスから炭化水素 (液体燃料, 各種油類, パラフィン蟻) を製造しようという新しい方法がベルリン工科大学教授Herbert氏らによって研究され, その成果は注目をあつめるにいたつた。
本春, 同教授を本邦に招聘した際に行われた講演を要約してここに再び紹介し, かっ, 本邦の製鉄業界にどのような意義を有するかを検討してみたので大方の参考に供したい。