主催: 社団法人 日本エネルギー学会 バイオマス部会
会議名: 第3回バイオマス科学会議
開催地: キャンパスプラザ京都
開催日: 2008/01/15 - 2008/01/16
高温高圧水中での部分酸化反応を利用する事で、300℃という低温においてもメタンを副生することなくグルコースから比較的高収率で水素を製造できることを見出した。本反応では酸化亜鉛と過酸化水素の併用が有効であった。反応機構の理解とそれに基づく最適条件の探索のために、本研究では酸化亜鉛を添加した場合と添加しなかった場合とについて、300℃におけるグルコースの酸化反応を行ない、特に水熱条件でのグルコース酸化反応において水素の前駆体として最有力候補と考えられるギ酸の生成について検討を行なった。また、ギ酸の分解における酸化亜鉛の効果を定量的に把握するため、反応温度を変化させてギ酸分解反応について検討した。これらの検討の結果、当該反応ではギ酸が中間体である可能性が示唆され、また酸化反応およびギ酸分解反応とも触媒表面上で進行している可能性が示唆された。