抄録
光天井の照明率については, これまで数多くの研究がなされているが, まだ完成したとはいいにくい.
光天井の問題は, 光天井空間の効率とパネルによる固有照明率の問題に分けられる.光天井空間の効率算定式としてはMoon-Spencerの式, イギリスIESの式, アメリカIESの式など幾つかの式があるが, いずれも問題点を含んでいる.
さらに最近では, ブリズムパネルが使用されるようになるに至り, パネルの配光を従来のように完全拡散として取り扱うことは, 固有照明率の算定に誤差を与える要因となっている.
本報では, 理論的に従来の効率算定式よりも正確と考えられる新しい効率算定式を導き, その実験的に簡単なチェックを行ない安当性を確かめるとともに, 光天井パネルが, 任意の配光特性をもつ場合の固有照明率の算定を可能にした.これにより, 従来よりも精度よく光天井の照明率を算定し得るようになった.