2020 年 4 巻 1 号 p. 29-34
人がソフトウェアを用いて行う事務作業を,人の手作業ではなく,コンピュータプログラムに肩替わりさせる仕組みはRPA(Robotic Process Automation)と呼ばれる。本研究では,このRPA の考え方をPC画面で動作するデジタルゲームに対して適用した。本来,ゲームというものは,人がプレイするということそれ自体が楽しみの目的であるが,RPA プログラムにゲームをプレイさせることは,また別の楽しさをもつ。本研究ではこの点が,プログラミング初学者や中級者に対して,学習する上での大きなモチベーションになるだろうと考える。RPA プログラミングに用いられる,問題の解決手法やアルゴリズムはプログラミング学習の教材として大いに活用できるものである。