造園雑誌
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ヒノキ複層林の林内景観
市原 恒一豊川 勝生山田 健大川畑 修
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1990 年 54 巻 5 号 p. 191-196

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抄録

森林施業が行われている既存の人工林を森林レクリエーションのための森林, すなわち景観的な価値が高い森林に改組する方法について検討している。今回は笠間営林署筑波山国有林のヒノキ複層林試験地の林内景観と森林の構造との関係を, 写真および現地における景観評価試験により検討した。写真と現地の試験結果は, おおむね一致した。その結果, 複層林は一般の林分より美しく, 特に,(1) 林内相対照度が大きい,(2) 樹幹が通直である,(3) 奥行きが深い,(4) 奥行きが浅い林分では明るい林外が見通せる, などの条件をそなえた複層林が美しいと評価されることが明らかになった。

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© 社団法人 日本造園学会
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