造園雑誌
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自然景観地における景観の自然性評価に与える工作物の影響に関する研究
油井 正昭古谷 勝則磯野 順一
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1990 年 54 巻 5 号 p. 203-208

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抄録

景観の自然性を把握する場合, 工作物の存在が, 評価に影響を与えている。工作物には様々なタイプがあり, 影響の度合いに差があると考え, その差を明らかにすることを研究の目的とした。
自然景観地域に存在する工作物の実態を3国立公園で調査し, その結果を基に評価実験に用いる12種類の工作物を選定した。選定した工作物を近景域で撮影してスライドを作成し, このスライドで被験者に対しマグニチュード法による評価実験とイメージによる工作物の影響順位調査を行った。その結果, 工作物別の影響の度合いを明らかにした。求めた工作物の影響の度合いを利用して, 日光国立公園塩原地区で景観の自然性把握を試みた。

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© 社団法人 日本造園学会
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