造園雑誌
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緑地保全のための風景評価の方法と, その計画化に関する研究
飯島 忠昭安陪 麻子蓑茂 寿太郎趙 賢一姜 榮祚
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1990 年 54 巻 5 号 p. 209-214

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抄録

市民が抱く, その土地らしい風景イメージと風景対象をアンケートを行って収集し, 評価された風景の意味や価値と様相を, 地域らしさを表す風景イメージの特性として把握した。この特性に基づいて, 風景対象の分布と存在の傾向を調査し, 地域の風景が谷戸型, 台地型, 低地型の三っの風景型を基本に, 広がりやまとまりのある構成からその部分に至る変化の段階を持って存在していることを明らかにした。そして, これらの風景型の具体例に見る風景の意味や価値の要所と, その変化の傾向を捉えて, 地域の風景の価値とその存続の方向を示した。

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© 社団法人 日本造園学会
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