造園雑誌
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昼夜間における街路景観の評価構造特性に関する研究
下村 泰彦増田 昇安部 大就忽那 裕樹
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1990 年 54 巻 5 号 p. 269-274

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抄録

本研究では, 都心部に位置し, 夜間照明が施された18街路を対象に, 昼夜間のスライド写真を用いた景観評価と現地調査および画面情報のデータ化を通じた街路空間特性との相互関係から, 昼夜間景観の評価構造特性を捉えることを目的とした。その結果,(1) 街路景観は, 昼間では『快適性』と『活気度』, 夜間では『安全感』と『落着き』によって評価され, 評価構造が昼夜間で差異のあること,(2) 画面構成率では, 緑が昼夜間とも評価に影響を及ぼし, 夜間では路面が評価に影響を及ぼすこと,(3) 多様な植栽形式・緑量を有し, 夜間照明により可視領域が拡大された街路では昼夜間を通じて評価が高いこと等が明らかとなった。

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© 社団法人 日本造園学会
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