公園緑地の緑空間はいろいろな機能を持っているが, 景観を主体とする心理的機能は評価が難かしく, 特性が明確でない場合が多い。本研究は緑空間の景観評価法を設定するとともに, その重要因子を解明していくものである。
実験方法は40タイプの写真 (緑空間) からSD法によるアンケート調査を行い, 因子分析と写真の物理特性による解析を行った。その結果 (1) 緑空間の評価及び景観構造と (2) 密度・混植・施設・舗装等の物理特性の景観評価に与える影響が明らかになった。これにより公園緑地の植栽計画において, 定量的な評価に基づいた整備の可能性を示した。