造園雑誌
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韓国・近代開国期における公園の開設過程とその特質
姜 信龍
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1993 年 57 巻 1 号 p. 16-33

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抄録

1876年の開国以降, 欧米の公園に関する情報が国内にかなり伝えられ, 韓国々内でも居留地内に最初に公園が造成され始めた。複雑な社会・政治状況に影響され, 居留民・独立協会・韓国政府によって公園が造成されていったが, 公園造成は制度化されることなく, 日本の植民地になった。日本人居留民にとって, 神社保護のために整備された境内外そのものは公園地であった。韓国政府によりパゴダ公園が造成されたものの, 造成から約13年が経過した19.3年から一般市民の平日入園が達成された。特に, 独立公園と仁川各国居留地内に造成された自由公園は, 最初から市民或は居留民のために造成された近代的な意味の公園として評価される。

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© 社団法人 日本造園学会
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