臨海地の緑化材料としての可能性を明らかにするためにセダム属数種の耐塩性について検討した° 海水処理による生存日数からタイトゴメが最も耐塩性に富み, マルバマンネングサ, メキシコマンネングサ, ツルマンネングサは早期に枯死した。健全に生育している時よりも水ストレス時の方が耐塩性が増加した。次に塩分濃度とその施用方法の異なる条件下での反応では, 食塩水が土壌に灌注されることによる影響が大きく, 2.5-3.0%濃度ではメキシコマンネングサは枯死, タイトゴメは顕著に生育が抑制され, 根からの塩分の吸収による被害が大きかった。しかし茎葉に散布される場合には影響は少なく, 地上部への塩分に対する抵抗性に富んでいた。