全国の自治体の設置事業の作品選定システムを分析した結果, 作品選定システムには, 大きく4つの基本タイプが存在することがわかった、野外彫刻展を開催して作品の入手を図る「野外彫刻展型」, 既成の作品の中から適切な作品を選択する「既成作品購入型」, 彫刻シンポジウムを開催して完成作品を入手する「彫刻シンポジウム型」, 制作者にオリジナル作品の制作を依頼する「オーダーメイド型」である。これらの中で, 設置場所をふまえて作品の制作が行われるのは「オーダーメイド型」である。また, 各基本タイプには, それぞれの変形型が派生, 開発されている。