ランドスケープ研究
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山下公園における造園建設技術
林 陽子小林 章
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2001 年 65 巻 5 号 p. 491-496

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抄録
横浜市の山下公園造成当時のいきさつ, 採用された建設技術の位置付を明らかにした。震災復興公園として造られた山下公園は, 帝都復興計画に基づき計画決定され, 大正14年から護岸工事より着手, 昭和5年2月28日に竣工した我が国初の臨海公園である。護岸工事, 敷地埋立て工事は公園造成を目的として行われた。現在植栽されている樹木の多くは開園当時のものである。港からの入園を可能にする石段付きのバルコニ.や端艇溜等, 親水施設も備えている。橋梁には一型鋼, 下水管や構造物には鉄筋コンクリートを用い, 耐震性, 耐久性を考慮し, 当時の最高, 最新の技術で造られた。
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© 社団法人 日本造園学会
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