抄録
健常成人8名 (男性, 平均年齢40.6歳) に, LactobacillusGG株を用いて調製した発酵乳 (以下GG発酵乳) を毎食後30gずつ3回, 合計90g/日を10日間, 引き続き毎食後100gずつ3回, 合計300g/日を10日間投与し, 糞便内菌叢を検索したところ, Bifidobacterium菌数およびLactobacillus菌数が有意に増加した.これに対しレシチナーゼ陰性のClostridium菌数は有意に (p<0.05) 減少した.また, GG発酵乳の投与により糞便中のアソモニア含量が低下する傾向が認められた.