抄録
本論文では, 受注残制御をもつ個別生産システムの山積型ならびに準時点型モデルの2段階設計問題について, 理論と実際の両方の観点から研究している.ここで, 2段階設計とは, 第1段階として正味利得が最大となる経済的トラフィックを決定し, 第2段階としてそのもとで経済的リードタイムなどのバッファ設定を行うことである.最初に, 理論的考察として, シミュレーションで離散対連続型の挙動比較を行い, 2段階設計法を示している.次に2段階設計法の検証のために, A社の事例モデルをもとに, 連続型の山積型モデルと準時点型モデルによる分析を行い, その有用性と頑健性を確かめている.