日本経営工学会論文誌
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作業姿勢計画支援装置に関する研究(理論・技術)
伊津見 一彦門脇 正典梶原 康博滝 聖子瀬尾 明彦(Theory and Methodology)
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2013 年 63 巻 4 号 p. 236-244

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抄録
本研究では作業姿勢計画支援装置を開発した.仮想現実感技術を用いて作業姿勢の評価と計画を行う.作業姿勢の作成を支援するための作業姿勢計画インターフェースを作成した.作業姿勢の評価にはOWAS法を用いた.OWAS法で用いられる背部,上肢および下肢の姿勢を分類するための基準を設定した.手と対象物との接触判定機能を組み込むことにより荷重に関する分類コードの判定機能を実現した.そして,物流センターにおける荷役作業を対象として本装置による作業姿勢の判定結果と産業医による判定結果を比較した.両者の判定結果が一致した割合は76%,判定結果の相関係数は0.85であった.さらに,本装置により荷役作業姿勢の再計画を行ない,姿勢評価値の改善効果を検証した.
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© 2013 公益社団法人 日本経営工学会
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