日本経営工学会論文誌
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原著論文(調査研究)
電子書籍利用の要因抽出とモデル化による利用促進への示唆
渡部 和雄
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2015 年 66 巻 1 号 p. 1-11

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抄録

電子書籍は多くの利点を持つが,現状では出版物市場の1割以下を占めるに過ぎない.そこで,電子書籍の利用促進の示唆を得ることを研究目的とした.電子書籍利用とインターネット利用の親和性の高さに着目し,まずは消費者の電子書籍や情報受発信に対する意識や行動について質問紙調査を行った.そして,回答の探索的因子分析を行ったところ,電子書籍の長所・短所,ネットで情報収集・発信など7つの因子が抽出された.検証的因子分析を経て,構造方程式モデリングを用いて,消費者の電子書籍利用意向モデルおよび電子書籍利用頻度モデルを構築した.これらのモデルを基に,電子書籍事業者向けに消費者の電子書籍利用を促進する方策を提案した.

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© 2015 公益社団法人 日本経営工学会
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