日本経営工学会論文誌
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原著論文(理論・技術)
流動数曲線を用いた製造リードタイムに影響を与える要因の定量化
山崎 友彰村中 詩乃松本 俊之
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2015 年 66 巻 2 号 p. 109-119

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抄録

製造業の課題のひとつである製造リードタイムの短縮に焦点を当てる.課題の解決には,管理問題的アプローチと改善問題的アプローチを交互に繰り返し行うことが重要となる.しかし,管理問題的アプローチによる手法の提案などが多く,改善問題的アプローチの提案は少ない.様々な要因が複雑に絡み合う製造現場における現状把握の困難さにその原因があると考えた.これは,製造現場の現状を改善問題として定量化できていないことを表す.そこで,本論文では,可視化,顕在化,定量化の3つのステップを用いて,改善問題の大きさを定量化する算出方法を提案する.そして,受注生産と見込み生産を行う企業の製造実績データに,提案した算出方法を適用し,その妥当性を検証する.

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© 2015 公益社団法人 日本経営工学会
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