2025 年 75 巻 4 号 p. 108-124
本稿の目的は日本の私立女子大学の選好価値構造を明らかにすることであった.研究方法として大学のクラスタリング,在校生の口コミ分析によるトピックの探索,トピックと大学の評価値との相関を観察した.その結果,規模と地元率を2軸とした2次元4象限に60の大学をプロットし4クラスタモデルを作成した.また8トピックを抽出し,各クラスタで統計的に有意な相関を観察した.選好価値としては女性教員の目のゆきとどく実業教育,女子教育における保守傾向に呼応した収容役割,職業に役に立つ学問分野の設置と職場組織での役割意識の育成,ジェンダーに特化した教育システムや教育アンビアンスなどを提案した.