日本経営工学会誌
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Print ISSN : 0386-4812
取替え時の検査によって故障が発見される設備に対する定期取替え政策
日下 泰夫
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1978 年 28 巻 4 号 p. 406-410

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抄録
取替え政策に関する従来の研究では, 期待稼動率を最大にするとか, 単位良動作時間当りの期待コストを最小にするなど, 設備のフル稼動を前提とした単一の評価基準が使用されてきた.本研究では, 期待稼動率を目標稼動率に一致させるという制約条件のもとで単位良動作時間当りの期待コストを最小にする評価基準を使用した定期取替え政策が提案される.その際, 対象とされる設備として, 取替え時の検査によって故障がはじめて発見され, しかも, 故障発生時点から取替え開始時点までの間に損失の発生する設備が考えられる.そして, 最適政策が決定され, 従来から使用されてきた期待稼動率を最大にする政策と比較される.その結果, 両政策の関係を明らかにする指標が見いだされる.
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© 1978 公益社団法人 日本経営工学会
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