日本経営工学会誌
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2段タンデム型定期発注在庫システムにおける末期在庫量分散の解析
片山 博十代田 三知男村松 林太郎
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1980 年 31 巻 2 号 p. 135-141

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抄録
本稿は, 他段階在庫システムのきわめて基本的なモデルと考えられる, 2段タンデム型定期発注在庫システムを対象とし, 次の三つの管理方式を適用して得られた特性を比較検討したものである.1)各在庫ステージをそれぞれ独立した単一在庫システムとして管理する方法.この方法では, 市場の需要量情報は市場に近いステージの管理にのみ利用される.2)Mageeの提案にもとづき, 市場の需要量情報を両在庫ステージの管理に利用する方法.3)1)と2)の混合方式.それによると, 1)の方式よりも2)の方式のほうが期末在庫量分散を小さくすることができ, 3)の方式によってさらにその特性を改善できることがわかった.
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© 1980 公益社団法人 日本経営工学会
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