抄録
複数の制約条件のもとで相互に独立なプロジェクトの集合のなかから利益を最大にする組合せを選ぶ問題に対して, 「空間法」と名づけられたヒューリスティックな近似解法が開発されている.本研究では, 相互に独立ないくつかの問題領域のおのおのについて相互に排反的なプロジェクトの代替案が示されたときに, 全体の利益を最大にするプロジェクトの組合せを選択する問題を0-1計画問題に定式化し, 空間法の考え方を適用して近似解を求めるためのアルゴリズムを開発する.また, 数値実験により近似解法の実用性を検討する.