日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
代替的な生産方策の収益性に関する感度分析
中村 善太郎山口 俊和
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1984 年 35 巻 3 号 p. 174-179

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抄録
本研究は, 特定の製品を製造するための複数の代替的な生産方法の経済的有利さを安全性の観点から比較検討する問題を扱っている.市場における販売価格, 販売数量および生産方策の変動費, 固定費の予測値が, それぞれ利益を減少する方向に変化したとき, プラスの利益を確保できるかという見方から方策の安全性を分析している.そのさい, 利益図表を活用し, 意思決定を助ける分析の道具とすることを意図している.安全性の分析をする前に, 比較の対象にのぼっている方策群から無資格な方策を排除する手順とその根拠を明らかにする.さらに本研究で用いる安全性の意味を示した後に, 利益図表を用いた分析の考え方と手順を示す.さらに, 目標利益率を達成できるかという見方からの分析と, 販売価格と販売数量が相互に関係して変化する状況下での分析についても検討を加えている.
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© 1984 公益社団法人 日本経営工学会
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