抄録
本研究は, 製造業の立地的関連性を検証しその解析を行う手法体系を構築・提示したものである.立地的関連性には, 業種相互間におけるもとの同一業種内部でのものの2種類が考えられる.ここではそれらを, 前者については, 分割表およびx^2検定を利用し, 後者については, 業種については, 業種個々の分布形態を分散平均比などを用いて分析する.また, 本方法の有効性を検証するため, 北関東地域の内陸工業団地を対象に選び適用した結果, 業種相互あるいは業種個々の形で立地関連の存在が検証され具体化された.立地関連の立場から各業種を類型化した結果とともに, 工場誘致や, 業種構成を考えるさいの指針として役立てることができるよう.
