日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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現地組立生産システムの生産・輸送指示方式の設計に関する基礎研究
平木 秀作村松 林太郎
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1990 年 41 巻 2 号 p. 75-82

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抄録
現地組立生産システムにおいて部品を海上輸送により調達する場合.輸送リードタイムが生産リードタイムに比較して著しく長くなるが, 標準定期発注方式に基づく引張り型生産・輸送指示方式により部品を調達すると, 輸送リードタイムは輸送済み部品の期末在庫量変動にのみ影響を及ぼすという特性を有する.本研究では, この期末在庫量変動を吸収するために.(1)輸送済み部品の緩衝在庫, (2)緊急発注による不足量の調達, の2種類の緩衝機能を考慮して.緊急発注による航空輸送で不足量を補充する生産・輸送指示モデル(緊急調達モデル)を構築し, モデルの諸特性を解析した.また, 緊急調達モデルを用いて生産・輸送指示を行う場合に, システムの信頼性を経済的に維持する緩衝在庫(安全在庫係数)の設計方法を提案し, 数値例によりその有効性を検証した.
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© 1990 公益社団法人 日本経営工学会
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