日本経営工学会誌
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路線乗合バスの最適仕業計画問題の効率的一解法
井田 憲一玄 光男
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1992 年 43 巻 2 号 p. 71-77

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抄録
目標計画法は, 実社会における現実の意思決定過程に対する最も有効な多目的意思決定問題の一解法である.現実の大規模な意思決定問題では, 多くの0-1決定変数とそのシステム特有の構造を伴う目標計画問題として定式化されることが多い.最近では, 路線乗合バスの最適仕業編成計画問題を0-1目標計画問題に帰着させて, 計画の策定を行う計画モデルも提案されている.このような大規模システムを解析する場合には, そのシステムのもっている特有な構造を十分に活用した効率的な計算法を適用することが生産性の高いきめ細かな計画を迅速にたてる上で要求される.本稿では, 0-1目標計画問題に定式化された路線乗合バスの最適仕業編成計画モデルがもつ特殊構造性に着目し, そのような0-1目標計画問題を効率良く解くための計算法を開発する.さらに, その有効性を示すために, 太田らが示した路線バスの最適仕業編成計画問題の数値例を取り上げ, 従来手法との比較検討を行う.
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© 1992 公益社団法人 日本経営工学会
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