日本経営工学会誌
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リンク生成による相互関連ダイヤグラム作成法 : 工場レイアウト設計に関する研究(第1報)
邵 忠宮崎 茂次太田 宏
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1992 年 43 巻 4 号 p. 260-267

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抄録

本報文は探索量の少ない効率的な相互関連ダイヤグラムの作成法を提案する.具体的には, 入力した職場(設備)間近接性要求度を数値に換算し, 近接性要求度の合計値によって探索順位付きの相互関連基本構造体を作る.つぎに, 新しいアルゴリズムでリンクを生成することと視覚を用いることによって, 相互関連基本ダイヤグラムを作成する.その際, グラフの節点とアークを導入し, 正三角形網状の紙の上に相互関連基本ダイヤグラムを作成する方法を採用する.さらに, 職場間の結合ルールと与えられた条件によって, 相互関連基本ダイヤグラムを修正し, 複数の選択案が得られた場合に, 近接度の評価値の最小値を持つ相互関連ダイヤグラムを求め, 最良案とする.例題として, 9個の職場を持つ機械加工工場のレイアウト問題を本解法で解いてみた結果, 比較的少ない探索量で, どの隣接する一対の職場を入れ換えても評価尺度をそれ以上改善できない職場配置案が得られた.

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© 1992 公益社団法人 日本経営工学会
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