日本経営工学会誌
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多段工程スケジューリングの解法 : 後工程の使用時間及び容量の制約をもつスケジューリング(第3報)
浅野 誠新井 成人太田 宏
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1995 年 45 巻 6 号 p. 581-588

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抄録

第1報では, 前工程に多品種兼用の生産設備群, 後工程に多品種兼用のバッファ群をもつ多段工程スケジューリング問題を, 生産設備ごとにジョブごとの最早終了時刻と最遅終了時刻との間に各ジョブを割付けるという一機械問題に帰着させる方法を示し, 定式化を行った.さらに, 第2報では, 帰着された一機械問題について解法アルゴリズムを利用する前に, 最早終了時刻と最遅終了時刻の関係からジョブ間の先行関係を表す0-1変数を事前に特定し, 問題規模を縮約する方法を提案した.本報では, 帰着問題の解法として, 問題の縮約方法と新たにきつい下界値の導出方法を取り入れた, 分枝限定法に基づく総滞留時間最小化の最適化アルゴリズムを提案する.また, 提案アルゴリズムの有効性を数値検証により示す.

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© 1995 公益社団法人 日本経営工学会
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