日本舶用機関学会誌
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シンプルロックドトレン形減速装置について
高橋 貞信
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1975 年 10 巻 8 号 p. 693-701

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抄録
シンプルロックドトレン形 (SLT形) 減速装置は, 歯車の同時多点駆動方式を用いて歯車装置の軽量コンパクト化をはかるために, 新しく開発されたもので, 小歯車と大歯車との間に2個の中間歯車を配し, この2個の中間歯車への荷重の伝達を均等に行なわせるための荷重等配機構が付設されている.
まず, 高回転, 中出力のSLT形減速装置SLT 2, 000 (2, 000馬力×2機1軸形, 入出力軸回転数720rpm/355.1rpm) を試作し, いろいろの性能試験および耐久試験を実施し, 極めて良好な結果を得た.
つづいて, 中回転, 大出力のSLT形減速装置SLT 9, 000 (9, 000馬力×2機1軸形, 入出力軸回転数370rpm/124.2rpm) を試作した.本減速装置の諸性能試験の結果も非常に満足すべきものであり, ひきつづき, 耐久力試験を現在も実施中である.
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© 社団法人 日本舶用機関学会
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