抄録
最近の船舶は機関の軽量化, プロペラのピッチ比の減少, 能率化による船尾機関船の採用などに伴って, プロペラ減衰の減少をきたし, この減衰の全減衰に対する割合が小さくなっている.
そのため従来のプロペラ減衰のみを考慮したWilsonなどの方法では, 振動振幅および応力を過大に見積ることになり, 誤差が非常に多くなっている.
筆者らはその精度の向上をはかるため, プロペラ減衰を正しく考慮したエネルギ法による計算と実測をもとに検討を行なって, 精度の高いつぎのような1節振動振幅の計算式を得た.
θ=D2rTnΣaF(0.315+0.1ap)/9.55×103i2Hαap2 (rad)