マリンエンジニアリング
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コーヒー殻粉末活性炭による海水スクラバー排ガス処理システムの廃水処理に関する研究
Herrera Nimia西田 修身藤田 浩嗣原野 亘金 亨洙大河原 孝
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2006 年 41 巻 5 号 p. 768-773

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抄録
油を含む廃水は船舶からの汚染防止の国際条約 (MARPOL73/78条約の付属書I) に応じて海洋へ排出する前に浄化しなければならない。近年ではさらなるディーゼルエンジンの排気汚染物質の削減と新たな排ガス浄化装置の開発を必要としている。海水スクラバーは排ガスからSOxおよび微粒子物質を削減するために効果的な方法である。スクラバーの廃水には微粒子、油性成分および有害ガス成分が含まれており、海洋へ排出する前にそれらを除去しなければならない。本研究ではコーヒー殻を原料とする粉末活性炭を使用した、新しくまた安価な廃水の処理方法による、油性成分の処理実験を行った。スクラバー廃水中の多環芳香族炭化水素 (PAHs) 濃度を、コーヒー殻活性炭吸着フィルター処理装置の前後で分析し、その低減率を求めた。本吸着フィルターはゼオライトに比べPAHsの除去に優れていることを示した。
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© 社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
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